[面白9] of norimonocafe

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「パワーボード」

 今回はスウイング機構を使用した変形カートをご紹介しましょう。
画像(1)にあります「PowerBoard」は約25年前に高木製作所(富山県)から発売されたものでこの世に出た最初の製品です。
ハンドルはリジット(固定)でシートに腰掛け、足は前方のフットステップにかけます。ハンドルを握って旋回は思い切り曲がりたい方へ体重を移動します。体重の移動具合で旋回角度が変わります。
エンジンはロビンの30cc2ストでタイヤが茶筒状のゴムブロックタイヤと大変変わっております。

 当時はレースが結構行われ地方から駆けつけるレーサーも多くおりました。この「パワーボード」の面白さはシートポジションが大変低く、目線が体重移動した際に路面スレスレになるので速度感が大変早く感じられスリル満点の醍醐味が味わえます。また、ポケバイのエンジンと同じなので40ccまでのボワアップやチューニングが可能です。レース活動としては経済的(タイヤがブロックなのでパンクや摩耗が少ない)で十分にエキサイト出来る変形カートと言えましょう。

 その後、組立と販売はノリモノランドで行われましたが、部品が底をついたのと同時に生産販売を四国の某テクノ会社に委譲し、発売されたのが(2)の「FunBoard」です。使用されるタイヤ以外は全て新しくオリジナル化したものです。その後、当社も販売しましたが残念ながら新たなレース活動の起爆剤にはなりませんでした。

 その後、画像(3)の「RacingBoard」として日本ライフ社からオリジナルとして生まれ変わり生産と発売が行われておりますが、機構そのものとタイヤは全て当時と同じです。

 1台あれば友人数人と空き缶をパイロン代わりに空き地でタイムレースやスラローム競技が味わえる手軽なサンデーレースマシンです。長年に渡る生産と販売はそれだけの面白さがあるからと言えませんか? 
それにしても時代の変化とともにデザインの変化が興味深い。