air-car mycollection

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R/C(無線操縦)も無い戦前のアメリカで大の大人が熱中したテザーカー。
小型のモデルカーに模型用エンジンを組込みワイヤーコントロールや
円周軌道上をハイパワーでぶっ飛ばすテザーカーレースは戦後の60年代
まで続いた大人や子供のホビーでした。
タイムを競うレースだけにエンジンのチューンや創意工夫は勿論のこと
ボディラインやメカ内部の美しさもオーナーの自慢を誇示するほど見事
なもので、現在ではかなり高値のコレクションアイテムになっています。
勿論、現在でも一部熱狂的な愛好家によるレース活動はYou Tube等で
も知ることが出来ます。

左の写真は1950年頃のちょっと変わったエア・エンジン?を搭載した
WOODETTE TORNADO#5エアテザーカーで昨年米国から直接購入
し、不動状態のものを最近レストアし走行可能にしたものです。
この動力機構は実に爆笑もので下記の写真にてご説明致します。



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ボディを外したら何の変哲もない
空き缶がエアを貯蔵するタンクで
す。キャップから飛び出ている
シフトをシコシコと満タンになる
迄押したり引いたり致します。

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フロントタイヤ間の中央が駆動シス
テム。これが驚きのと言うよりバカ
バカしいほど簡単明瞭で理屈にかな
ったシステムが隠されております。

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ケースの内周にはエアタンクから繋
がるゴムパイプがあり駆動シャフト
に直結したローラーがスプリングの
力でパイプを潰しています。
つまりエアの通り道を塞いでるロー
ラーをエア圧がどけどけと言いなが
らローラーの手前をゴムが膨らんで
押し出していくシステムです。

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入手時はビニールバイプが劣化して
おりエアコックも壊れておりました
。駆動力を最大限に発生させるバイ
ブ探しに苦労しましたが医療用の生
ゴムパイプが今のところ効率が良い
ようです。
またエアコックも理科実験用の汎用
コックを改良して使用しました。